仔犬たちには、ブリーダーさんが異なる色のマーカーを着けてくれました。選択の対象となる仔犬は、ブルーとグリーンのマーカーです。ルーカスが仔犬の時の黄緑はすでに決定済みの仔犬に着けられました。ブリーダーさんから説明がありました。ブルーのほうがやや毛が長めで耳が少し下の位置にあり、グリーンのほうがやや大柄で耳が上にあるとのことでした。言われて眺めてみると、なるほどほんの少しだけですが確かにそのような違いがあります。グリーンのほうが大柄とのことでしたが、この日の見た感じではどちらも大きさに違いはなさそうに思えました。
いや、しかし難しい。本音を言うと両方とも貰いたいぐらいに可愛くて、どちらも人懐っこくて元気いっぱいで、どちらか一方にダメ出しするのは無理でした。それでも一頭に決めなければなりません。ルーカス、どっちやねん!と心の中で尋ねても何の答えも返ってきません。仕方なく、ほんの少しだけ異なる顔の好みで決めました。ブルーのマーカーの仔犬です。
ルーカスに合図するとよく目の前でシットして、こちらを笑顔で見上げていました。
ブリーダーさんがサークルからブルーの仔犬を出してくれました。フリーにしてもらった仔犬は、嬉しそうにそこら中をうろちょろと走り回っていました。写真を撮影したかったので、以前にルーカスにしていたように合図すると、なんとルーカスと同じようにシットしてこちらを見上げてくれました。
仔犬は、強い風で転がる葉っぱを拾って咥えて遊んでいました。ルーカスの母親は、前のブリーダーさんがめちゃくちゃ賢いとベタ褒めだったのですが、これも風で転がる落ち葉を追いかけて、よく叱られていたそうです。ルーカスも仔犬の頃は風で転がる落ち葉を追いかけていましたが、成長してからは、いつの間にか見向きもしなくなっていました。きっとルーカス自身にとっての楽しいものや価値のあるものが定着して興味を示さなくなったのだと思います。それがない仔犬の時は、なにもかもが新鮮でいろいろなものに好奇心があって、よく立ち止まって様々なものを観察していました。
サークルの中に戻された仔犬は、今度は自力でサークルをよじ登って脱出しました。少し離れた場所にいた仔犬に向かってルーカスにしていたように、おいで!と呼ぶとサッとこちらに向いて懸命にダッシュして足元にやってきました。何も教えてないのにルーカスと同じやん!感動して泣きそうになりました。抱っこしてサークルに戻しました。抱っこ慣れしていたルーカスと同じで暴れることもなく大人しくしていました。
このまま順調に経過すれば、この仔犬が大阪にやって来るのは年明け1月中旬以降になると思います。年明けはさすがに車で迎えに行くのは季節的に難しいと思うので、おそらく空輸で運んでもらうことになりそうです。仔犬の名前はSoulに決めました。今回の不思議な導きと感じたことを忘れないように、またルーカスの魂を本当に受け継いでくれるようなことがあったら素敵だなと思って、ベタですけど、この名前にしました。
ルーカスのブリーダーさんに伝えたところ、ご縁がつながってよかったですと言われていました。たぶんそういうことなのでしょう。本当に魂があるのかどうかわからないし、現代の常識からすると誰も見たことないし、科学的に立証されていないから、そんなものはないってことになるのでしょう。それは十分に理解していて、自分がおかしなことを言っているのも自覚していますが、自分としてはあるのかどうかわからないのであれば、あるかもしれないというスタンスでいたいと思います。毎日悲しむ自分を見るに見かねてルーカスの魂が働きかけてくれたのだと信じたいと思います。
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