大阪市立環境科学研究所に都心部の公園などにおけるマダニの生息について問い合わせて以下の回答をいただいた。
・大阪市内のマダニの種類や生息状況の調査はしていない
・他の衛生害虫の調査でマダニ類を見つけることが多くある
・鶴見緑地と舞洲緑道にはフタトゲチマダニが多くいるエリアがある
・おそらく他の緑地においても同様と考えられる
・注意すべき場所(1)犬の散歩コースや野良猫のいるところ
・注意すべき場所(2)水たまりのできやすい湿った草地
・注意すべき場所(3)日向よりも日陰の草むらに多い
・犬の場合、フタトゲチマダニに加えてツリガネチマダニとクリイロコイタマダニが問題、おさらく両種とも大阪市内ではあまり見られない
マダニは宿主となる動物がいないと繁殖しにくいのでは?公園などはどない?と考えた時に大阪府立公衆衛生研究所に問い合わせてわかったように鳥類にも付着するということから水辺の草むらは要注意と考えられる。また普段から野良猫や野鳥を餌付けしている人が多くて気になっていたが、こうした野良猫もマダニの繁殖に関わっている可能性が高いと考えられる。
このサイトのレポートを読むと犬から犬へのマダニの移動もあり得るようなので、他の犬との接触においても注意が必要とわかる。またヒトと犬の両方共に宿主となる有害なマダニが多いことから飼い主自身の予防も不可欠と考えられる。
上の写真は陽当たりもよくて年中人の手がかかっている場所でおそらく安全と考えていた。でもこのすぐ隣りには野良猫のいる草むらがある。ということは、絶対安全とまでは言い切れないことがわかった。
犬 Babesia gibsoni 感染症の発生状況に関する 全 国 アンケート調査
このアンケートを見ると日本全国ほぼ安全なところでなさそう。アンケートだけが全てではないはずなので、これ以上の発生が確実にあるということ。
まとめると、
・屋外で活動する以上はフロントラインプラス等の駆除剤による予防は不可避
・屋外活動時は駆除剤を過信せず重ねて防虫剤で予防(バベシア媒介は吸血開始24〜48時間後で駆除が間に合わない可能性あり)
・犬の予防と合わせて自分自身についても予防が必要
・屋外で活動する場合にも危険が高いと判断される場所には近づかない
・CVBD等の有益な情報が数多く公開されているので継続して学習
ということですね。やはり今まではたまたまマダニに遭遇しなかっただけ。。。
今後の課題として、
・フロントラインプラス以外に少しでもリスクが低くて有効な駆除剤の有無
・万が一マダニが付いた場合の検査や治療についての知識や最新の動向
といったことを調べておく。
(メモ追記)
・フォートレオン(米国名アドバンティックス)について獣医さんに問い合わせ
・フロントラインプラスは付着したマダニが落ちないことがあるとの情報あり
・フォートレオンはマダニの忌避効果(吸血させない)あり
・成分は違うが、どちらも有毒な殺虫剤であることには変わりない
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