すごく頑張って最後まで生きようとして、こちらもなんとか奇跡をと考えて闘病していましたが、昨日11/21のお昼ごろにかぐらっちゃんは力尽きて虹の橋を渡りました。私の人生の中で最も長い時間を同じ空間で過ごした存在がいなくなってしまいました。
悪性腫瘍の凄まじさを見せつけられたような感じです。あの頑強なかぐらっちゃんが負けるなんて。最後の1週間を書き留めておきます。見直したりしていないし、抜けていることがあるかもしれませんが、今は書き留めるだけでいっぱいいっぱいです。
11/14
患部の腫れが目立ってきて歩くのもやっとな状態になりました。近所の公園までも歩きたがらなくなりました。腫瘍のある左側の目にと影響が出始めました。
11/15
腫瘍の腫れがさらに増したようで舌をまっすぐに保てず自分で水を飲むのも困難になりました。ですが、たっぷりと水を満たした容器を出すとマズルを水の中に突っ込むようにして自力で飲んでいました。この日もワンツーだけで歩かず。
11/16
直近の数日は歩きたがらなかったのが、なぜかこの日は自ら公園に向けて歩き始めました。ヨロヨロしながら、ゆっくりと公園に向かいました。大好きな神社を眺めて、公園でフリーになってわらわらと。
11/17
この日の朝もまた公園まで歩きました。またじっくりと神社を眺めて公園をゆっくり歩いて過ごしました。
この後、このまま諦めるわけにはいかないと思い、腫瘍科の専門医が揃っている病院に連れて行きました。あいにくこの日は、一般診療の先生が担当でしたが、エコーで患部を診てくださって何か溜まっていると唾液腺に注射を刺して吸い出してくださいました。点滴と抗生剤を投与してもらい、少しだけかぐらっちゃんに力強さが戻りました。
手際の良さや説明など今まで関わった中で最高の先生でした。触れた感じでも腫れは小さくなって多少かぐらっちゃんも苦痛は和らいだのではないかと思います。
この日は寝ずにそのままCT検査を受けた病院に画像や病理検査の書類を受け取りに行きました。翌日腫瘍科の先生に診ていただくためです。
11/18
腫瘍科の先生を訪ねました。かぐらっちゃんの腫瘍は左側の唾液腺にできています。大静脈を包むように食道や気道に接した位置にありました。ただでさえ神経などがある部位で切除は無理との説明でした。
また抗ガン剤については、やはり反応のよい種類の腫瘍ではない、症例も多くないからそこまで確立されていないそうです。放射線治療も毎回の麻酔が困難な栄養状態で抗ガン剤との併用も難しい、抗ガン剤を使ってもただかぐらっちゃんを痛めつけるだけになるとのことでした。
ほとんどなす術がない中で分子調整剤を試すことを打診されました。新しい薬で抗ガン剤と異なり、局部的に作用するものでガンの栄養を絶って兵糧攻めにする薬とのことです。ただこれも副作用があるそうです。
この日から流動食としてロイヤルカナンのクリティカルリキッドを与えるようにしました。流動食では、かぐらっちゃんの大きな身体に見合う量を与えるのが非常に困難です。
11/19
朝仕事から帰宅するとほとんど歩けなくて階段昇り降りなど無理なのにかぐらっちゃんが玄関のところに降りてきて這いつくばるようにして出迎えてくれました。びっくりしてすぐに抱っこして二階に運びました。まさか自分で降りているなんて。。。
かぐらっちゃんの衰弱が目立ってきました。栄養状態が悪すぎます。かといって炭水化物はガンの成長を促すため避けなければなりません。高カロリーで高脂質なものが望まれますが、かぐらっちゃんに見合う量を食べさせるのが難易度高過ぎます。
11/20
仕事から帰り着いてワンツーのためにかぐらっちゃんを外に出しました。なんとかワンを済ませて、ツーをしようと構えかけたところでヘナヘナと崩れ落ちてしまい、自力で立ち上がることもできなくなってしまいました。
病院に連絡して連れて行くことにしました。血液検査と点滴と抗生剤でほんの気持ちだけ体力か戻ったようです。先生からもうできることは本当になくて、点滴と抗生剤を投与するぐらいとの説明がありました。病院に連れてくるより自宅で点滴と抗生剤の注射をする方が楽だと説明を受けて点滴や注射を持ち帰りました。歩けないかぐらっちゃんを抱きかかえて車に乗せます。ルーカスより大きいはずのかぐらっちゃんも体重26kgと随分と小さくなっていました。
分子調整剤は使っても使わなくてもいい、確実に効果が期待できるわけではなく、すごく効くかもしれないし、まったく効果がないかもしれないとの話でしたが、当初の予定通りに飲ませることにしました。
11/21
衰弱が激しくて呼吸が荒くなりました。自分で身体を起こして姿勢を保つのも難しいようでした。かぐらっちゃんは、いつも私の方を向いてくれています。だから、ここにおるよと身体を起こして姿勢が保ちやすいように動かしてやりました。
早朝に流動食、数時間後に点滴をしようと考えていました。流動食は小分けに回数を与えることで少しでも多く、加えて点滴でなんとか体力の回復につながらないかと。かぐらっちゃんの呼吸は変わらず荒く、でも流動食はあまりこぼすことなく飲んでくれました。
昼前に予定通りに点滴を実施しました。やり終えたところで用事のために外出しました。かぐらっちゃん、ちょっと出てくるわ、すぐに帰ってくるからと。
帰宅して、かぐ、ただいまとかぐらっちゃんを覗いて絶句しました。かぐらっちゃんの呼吸と心臓が停止して反応がなくなっていました。そばに居たとしてもどうすることもできなかったとは思いますが、最後の最後にひとりぼっちにさせたことが悔やまれます。
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