2024−12−29 ルーカスの魂 その5

12月7日にようやく紹介していただいたブリーダーさんとの電話がつながりました。里親募集の仔犬については、量をあまり多く食べられなくて比較的小柄ということでした。翌週に母の法事があり、それ以降でなければ訪問できないことを伝えました。年内には行きたかったので、その後の休みで調整できそうな日程をお知らせして先方の都合に応じて訪問することになりました。

といっても年末の12月でそれほどの選択肢や日程調整の余裕もなくクリスマス前後か年末ギリギリぐらいの日程しか難しそうでした。調整可能な日程を伝えた結果、12月23日の午前中に訪問することになりました。里親募集の仔犬については、もしかすると他の里親に決まっているかもしれないが、それでも来ますか?と問われ、行きますと即答しました。このときの自分には、どうしても行かなければいけないという使命感のようなものがありました。里親募集の仔犬以外に仔犬が二匹残っているとのことでした。また年明けにも仔犬の出産がある見通しのようでした。

12月23日の未明の時間帯に出発しました。現地の天気は良好でノーマルタイヤのままで問題なさそうでした。第二京阪から名神に入って途中から中央道を使います。京都辺りまでは気温も8℃で余裕があったのですが、滋賀県に入った途端に気温は3℃になって八日市辺りから積雪がひどくなってきました。もしかしてやばい?と感じながらもなぜか今回はおそらく何事もなく無事に到着できそうな気がしていました。そうしていると積雪が見られるようになって50キロ規制での走行になり、凍結防止剤を散布する車両に先導されるようにしてゆっくりと進むことになりました。

一宮を過ぎた辺りから天候は回復して快適に進むことができるようになりました。中央道に入ると氷点下の気温が続きましたが、走行には問題はありませんでした。現地に近づいてきて9時から9時半ぐらいには到着できそうだとメッセージを入れると、まだ掃除中で待たせることになるとの返答でしたので、少し時間を潰してゆっくり向かいますと応じました。

ナビに従って走り続けて、ようやく現地に到着しました。午前2時ごろに出発しましたから約7時間を経過していました。ナビによると現地付近とのことでも目の前には車両1台が通行できるぐらいの幅の狭い山道しかありません。これを登るの?と少し不安を感じながら車を前に進めました。いくつかの建屋があったのですが、どれかわからずそのまま登り続けると多頭数の犬を大きなフェンスの中で放し飼いしているところに着きました。ただ中にいるのは、フラットコーテッドレトリーバーではありません。大型犬ですが、シェパードやその他3種類ぐらいの犬種がいたように思います。見知らぬ車両に気づいて犬達は揃って吠えていました。なんか違うような気がするなと思い、Googleマップを見直すともう少し下にあるようでした。なんとか車を切り返して下っていきました。

右手にフラットがちらっと見えました。あれだ!と思いましたが山道を下ってきた方向では入り口に入れず、少し下の方まで降りてUターンをしてやっとのことで現地に到着です。先に連絡をいただいた通りで掃除中でしたが、多くのフラットコーテッドレトリーバーの成犬が全員集合状態でした。車から降りると吠える犬など1頭もいなくて、次から次へとこちらに寄ってきて代わる代わるに大歓迎してくれました。この人懐っこさこそ、まさにフラットコーテッドレトリーバーです。こんなことなら待たされてもいいから早く来ればよかったと思いました。

つづく

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