2025-03-23 再発

昨夜から便の状態がやや緩くなってソウルの食欲が失せて食べ残すようになりました。今朝も食欲は回復せず、便の回数も増えて軟便が続きました。下痢には至っていないものの出血も見られ、ジアルジアの再発と判断しました。まだブログの記事になっていないのですが、フラジールの延長投与後の糞便検査でもジアルジアは陽性でした。ただソウルの状態が良かったことから対症療法は一旦停止して自己免疫で抑えることができるか経過を観察することになっていました。

フラジールは相当に長い投与期間になりましたから耐性菌のこともあるし使えません。ルーカスの腫瘍に効果があるということで入手したアルベンダゾールという駆虫薬が自宅にありました。海外ではジアルジアの治療薬としても用いられているようです。

日本獣医師会雑誌

伊藤直之1)†  村岡 登2)  青木美樹子3)  板垣 匡3)  伊藤さや子1) (2002年1月7日受付・2002年7月23日受理) 要     約  下痢を伴った犬ジアルジア症の臨床例26頭を,海外でその有効性が確認されている3つのベンズイミダゾール系薬剤で治療した.治療に使用したベンズイミダゾール系薬剤は,フェバンテル合剤(8頭,フェバンテルとして30mg/kgを1日1回3日間経口投与),アルベンダゾール(7頭,25mg/kgを1日2回2日間経口投与),またはフェンベンダゾール(11頭,50mg/kgを1日1回3日間経口投与)である.すべての症例で,これらの薬剤の1クールまたは2クール投与により糞便中のジアルジアが陰性となり,下痢症状も消失した.副作用は,フェバンテル合剤で一時的な流涎が1例で観察された以外には認められなかった.今回使用したベンズイミダゾール系薬剤は,日本国内の犬ジアルジア症の治療にも有効であることが示唆された. ―キーワード:ベンズイミダゾール,犬,ジアルジア症. --------------------日獣会誌 55,739~743(2002) Treatment of Canine Giardiasis with Benzimidazoles Naoyuki ITOH*†, Noboru MURAOKA, Mikiko AOKI, Tadashi ITAGAKI and Sayako ITOH *Kamome Veterinary Clinic, 7-9-2932 Sozen Nishi, Hashikami, Sannohe 039-1212, Japan SUMMARY  Twenty-six clinical cases of canine giardiasis with histories of diarrhea were treated with three benzimidazoles recognized as effective in overseas―a febantel combination (8 cases, 30 mg/kg of body weight, once a day for 3 days, orally), albendazole (7 case

jvma-vet.jp

ひとまずこの情報に従ってアルベンダゾール200mg×2.5錠1 日2回を2〜4日間与えることにしました。よくよく調べてみるとジアルジアというのは、かなり難儀なもののようです。いずれにせよ、まずソウルの状態を回復させながら環境の消毒なども進めていかなければと考えています。

ジアルジアをうまく克服したとしても心配なことがあります。治療のために抗生剤や駆虫薬を使用したことでソウルの腸内環境は本来のソウル自身のものからかけ離れたものとなっていると想像されます。犬の免疫の8割は腸内に集中しているとの話もありますし、ソウルが異なる病気などになったりしないか心配でなりません。

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